錦糸町ギャラリー

防犯マニュアル

ポイント1.こんな環境が狙われやすい!

ポイント2.こんな設計の物件がオススメ!

共同住宅のケース

戸建住宅のケース

一戸建て、低層共同住宅では窓が、高層共同住宅では窓、表出入口とも狙われている!

平成17年度上半期侵入窃盗の侵入口内訳

表

侵入企画者が侵入を断念するまでの時間

表

防犯対策 ~今からでもやっておきたいこと、できること~

防犯自衛策

上のグラフを見てほしい。
円グラフは平成17年上半期の侵入窃盗件数の一戸建て、共同住宅・3階建以下、同・4階建以上の侵入口の内訳をそれぞれ示したもの。
棒グラフは、同じくその侵入手段の件数と構成比をそれぞれ表している。
特徴的なのは、一戸建て、共同住宅・3階建以下では窓がもっとも多く狙われ、ガラス破りによって侵入されているという点だ。
さて、その対策だが、現在住んでいる部屋の窓ガラスが通常のものであれば、市販の防犯窓用フィルムを張って強化するという方法もある。
また、窓用の補助鍵を用いるのも有効だ。
侵入を企てる者にとって、時間を費やすのは絶対に避けたいところ。
右の円グラフのように2分以内で半数以上が、5分以内に4分の3強が犯行を諦めている。

窓に次いで狙われるのが表出入口、つまり玄関だ。
窓からの侵入が難しくなる4階建て以上の共同住宅では全体の半分を占めている。
その対策(ピッキングやサムターン回しへの対策)としては、補助鍵やドア用鍵カバー、サムターンカバーなどの使用、また現行の鍵を防犯機能の高いものに取り替えるという方法がある。
ただし、後者の場合は貸主の了解が必要で、さらに退去時に現状復帰の義務が生じる場合もあるので、斡旋した不動産会社等に相談したほうがいいだろう。
また、上の棒グラフを見ると分かるように「施錠せず」が一戸建て、共同住宅ともに高い数値を示している。
これは、100%本人が気をつけていれば防げること。
防犯意識をしっかりと持ちたい。
その他、日ごろから気をつけておきたい点として、侵入を企てる者に留守だと気づかせないように、

・長期に留守にする場合は、新聞・郵便をとめる。
『留守なので配達しないでください』の貼り紙をしない
・旅行などで長期に留守にする場合は、雨戸やカーテンを閉めっぱなしにしない。
薄手のカーテンが最適
・留守電話のメッセージで『留守』と言わない。
・転送サービスを利用する

以上のことを心がけると有効。
そして、隣近所との付き合いも大事にしておきたい。

進む防犯モデルマンションの建設

防犯機能への関心の高まりに呼応して「防犯モデルマンション」の建設が増加傾向にある。
同マンションは、各地の防犯協会連合会が設けた防犯基準に基づき、防犯設備士らでつくる審査委員会が審査。
登録証が交付されたもので、1999年に広島県で制度が始まり、現在、東京都や京都府など、8都道府県が導入している。
なかでも大阪府は登録数が197棟(05年9月15日現在)と全国最多(申請数では同日で298棟。内訳は分譲238棟、賃貸60棟)となっている。
その大阪府では

●玄関にオートロック設置
●ピッキングに強い鍵の採用
●エレベーター防犯カメラのモニターをホールに置いて多くの住人が監視できるようにする
●ハンマーで叩いても破壊されない強化窓ガラスの設置
●警備会社などと直結する非常通報装置の各戸設置

などを基準にしている。
大阪府は犯罪発生件数で、都道府県レベルで見ても毎年最悪の数値を示しているが、
防犯モデルマンションに限っては05年の被害はゼロ(01年に制度導入されて以来3棟)。
今後ともニーズは高まっていくものと推測されている。